日本臨床外科学会雑誌
Online ISSN : 1882-5133
Print ISSN : 1345-2843
ISSN-L : 1345-2843
症例
メッシュプラグ法による内鼠径ヘルニア術後に膀胱S状結腸瘻をきたした1例
吉野 泰啓佐藤 純名久井 実
著者情報
ジャーナル フリー

2013 年 74 巻 7 号 p. 2008-2012

詳細
抄録
症例は79歳,男性.他院にて左内鼠径ヘルニア根治術(メッシュプラグ法)を施行され,2カ月後に傍膀胱膿瘍を発症,保存的に改善するも半年後尿に空気,便の混入を認めたため精査,膀胱S状結腸瘻と診断し開腹した.S状結腸,膀胱は左鼠径ヘルニア修復部と一塊になり剥離,分離不可能であったためやむを得ずS状結腸を有茎で切離し膀胱と憩室化し,S状結腸口側断端を人工肛門とした.このような重篤な合併症を防ぐためには,プラグやメッシュなどの人工物ができるだけ腹腔内に露出,突出しないような手技を行うように心掛けるべきであろう.
著者関連情報
© 2013 日本臨床外科学会
前の記事 次の記事
feedback
Top