日本臨床外科学会雑誌
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症例
過食後の急性胃拡張により胃壊死・穿孔をきたした1例
佐野 達夫大山 繁和福澤 俊昭冨田 礼花具志堅 進
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キーワード: 急性胃拡張, 胃壊死, 胃穿孔
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2013 年 74 巻 8 号 p. 2139-2143

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抄録

患者は26歳,女性.過食の既往あり.夕食を大量摂取後に嘔吐,腹痛出現.腹痛が持続するため翌朝当院受診.腹部膨満著明だが腹膜刺激症状なく,CTで胃内に多量の残渣が貯留し胃拡張を認めた.腹腔内遊離ガスや腹水は認めず,急性胃拡張の診断で経鼻胃管を留置した.胃管からの排液なく嘔吐も困難で受診14時間後,腹痛増強後に病状急変した.CT再検し腹腔内遊離ガス像と腹水を認め,消化管穿孔と診断,緊急開腹手術を施行した.腹腔内には8,800mlの食物残渣があり,胃穹窿部から体部に広範な壊死を認め,体部後壁で大きく穿孔していた.噴門部から小弯,幽門部では胃壁の血流は保たれていた.壊死した胃壁を切除し小弯側胃管を形成するように胃前後壁縁を縫合閉鎖した.術後は多臓器不全や腹腔内膿瘍を併発したが,第148病日に独歩退院となった.過食による急性胃拡張が原因で胃壊死・穿孔をきたした症例を経験したので報告する.

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© 2013 日本臨床外科学会
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