日本臨床外科学会雑誌
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症例
シリコン製栓型気管支充填材(EWS®)にて緊急止血を行った気道出血の1例
葭矢 健仁神崎 正人井坂 珠子徳光 宏紀岡本 高宏大貫 恭正
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2013 年 74 巻 9 号 p. 2417-2422

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抄録
繰り返す喀血に対し,Endobronchial Watanabe Spigot:EWSによる気管支鏡下気管支充填術で緊急止血し,その後気管支動脈塞栓術を施行し,充填術後3カ月目にEWSを抜去可能であった症例を経験した.症例は30代女性.20代で甲状腺髄様癌に対し,甲状腺左葉峡切術および左頸部リンパ節郭清を施行され,術後両側反回神経麻痺となった.30代で甲状腺右葉に再発し,呼吸困難のため永久気管瘻を増設された.3カ月後,喀血で緊急搬送された.入院後も喀血を繰り返し,喀血の精査,加療目的で当科紹介となった.全身麻酔下に気管支鏡を施行し,右B3入口部から動脈性出血を認め,気管支鏡下にトロンビン液注入,EWSを留置し止血した.さらに,右上葉への気管支動脈を塞栓した.その後,喀血なく経過し,充填術後3カ月にEWSを抜去し,抜去後1カ月が経過し,喀血は認めていない.
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© 2013 日本臨床外科学会
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