日本臨床外科学会雑誌
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症例
腹腔鏡下胆嚢摘出術後の落下結石嵌頓による胆汁漏の1例
阿南 陽二小熊 信佐澤 由郎伊在井 淳子盛口 佳宏高津 有紀子
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2014 年 75 巻 1 号 p. 208-211

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抄録
症例は30歳台女性で,上腹部痛を主訴に来院した.胆嚢結石と胆管炎の診断で入院したが,胆管造影で結石は明らかでなかった.腹腔鏡下胆嚢摘出術を行ったが,翌日から胆汁漏が出現した.ERC(endoscopic retrograde cholangiography)で胆嚢管断端から胆汁漏を認め,ENBD(endoscopic nasobiliary drainage)を開始した.再検ERCで胆管結石が明らかとなり,EST(endoscopic sphincterotomy)を行った.胆汁漏は軽快し,術後10日目に退院した.本例は術後落下結石による胆管内圧上昇に伴い,胆嚢管断端に破綻をきたして胆汁漏を生じたものと診断したが,落下結石による胆汁漏の発生はまれである.術後胆汁漏に対する内視鏡的治療の報告が増えている.病態に応じてENBDや胆管ステント,ESTの併用が必要と考えられた.
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© 2014 日本臨床外科学会
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