日本臨床外科学会雑誌
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症例
肝原発神経内分泌癌の1例
大目 祐介加藤 祐一郎後藤田 直人高橋 進一郎小西 大
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2014 年 75 巻 11 号 p. 3135-3140

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抄録

症例は74歳,女性.黄疸を主訴に前医を受診した.肝門部胆管癌が疑われ当科紹介となり,肝拡大右葉尾状葉切除・肝外胆管切除・門脈合併切除術を施行した.術後病理診断にてWHO分類の神経内分泌細胞癌(neuroendocrine cell carcinoma:NEC)G3と診断した.上下部消化管内視鏡検査・CT・MRI・術中所見などで他部位に病変を認めず,肝原発NECと考えられた.術後4カ月後に残肝再発をきたし,化学療法中である.神経内分泌腫瘍(neuroendocrine cell tumor:NET)は,消化管や膵などに多く,肝原発のものは非常に稀である.肝原発NECについて文献的考察を加え,報告する.

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© 2014 日本臨床外科学会
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