日本臨床外科学会雑誌
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症例
脾破裂で発症した脾臓原発血管肉腫の1例
山本 健人小林 裕之阪本 裕亮今井 幸弘貝原 聡細谷 亮
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キーワード: 血管肉腫, 脾臓
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2014 年 75 巻 2 号 p. 544-548

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抄録
脾臓原発血管肉腫は稀な疾患であり,頻度は全肉腫の1%以下とされる.われわれは,脾破裂による腹腔内出血で発症した,脾臓原発血管肉腫の1例を経験したため報告する.症例は42歳男性で,突然の腹痛を主訴に救急外来を受診した.血液検査では軽度の貧血を認めた.腹部造影CTでは,脾臓に不整な低濃度域を認め,その周囲に血性腹水を認めた.また,肝周囲・骨盤内にも血性腹水があり,脾腫瘍破裂による腹腔内出血の診断で,緊急手術を行った.脾臓に腫瘍は触知できなかったが,脾被膜が裂けて出血しており,脾臓摘出術を施行した.病理組織検査では,血腫様の腫瘍部分に,腫大した核と,辺縁不整の核小体が目立つ,クロマチンが荒い顆粒状の紡錘形細胞の集簇を認めた.これらの細胞は免疫染色でCD31およびCD34陽性で,脾臓原発血管肉腫と診断した.術後6カ月間の術後補助化学療法を行い,術後18カ月の現在,無再発で生存している.
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© 2014 日本臨床外科学会
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