日本臨床外科学会雑誌
Online ISSN : 1882-5133
Print ISSN : 1345-2843
ISSN-L : 1345-2843
症例
膵原発神経鞘腫の1例
清水 芳政菊池 勇次立川 伸雄古内 孝幸堀 眞佐男佐久間 正祥
著者情報
キーワード: 膵神経鞘腫, 膵腫瘍
ジャーナル フリー

2014 年 75 巻 3 号 p. 798-804

詳細
抄録
症例は45歳,女性.7年前より腹部腫瘤を自覚するも経過観察していた.増大傾向を主訴に当院を受診した.腹部CTでは,膵頭部に8cm大の一部石灰化を含むlow density massを認め,MRI検査ではT1強調画像でlow intensity,T2強調画像でhigh intensityの腫瘤で内部に出血を疑わせる領域を認めた.膵管および総胆管に閉塞はなく,solid-pseudopapillary tumorを最も疑い,膵頭十二指腸切除術を施行した.病理組織学的検索にて粘液腫瘍変性の強い80mm大の被膜形成を有する充実性腫瘍であった.免疫組織化学染色にてS-100蛋白が陽性でAntoni B型優位の神経鞘腫と診断した.悪性所見は認めなかった.本疾患は画像診断で確定することが困難であり悪性例も少数報告されている.膵原発神経鞘腫の1切除例を経験したので若干の文献的考察を加えて報告する.
著者関連情報
© 2014 日本臨床外科学会
前の記事 次の記事
feedback
Top