日本臨床外科学会雑誌
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症例
術後早期に局所再発と肺・骨転移し予後不良であった悪性葉状腫瘍の1例
山口 絢音露木 茂川口 展子有本 明
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キーワード: 悪性葉状腫瘍, 再発, 転移
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2014 年 75 巻 5 号 p. 1193-1197

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抄録
葉状腫瘍は乳房腫瘍中の0.5%以下と稀で,25%が悪性である.われわれは急速増大し,術後短期間に再発・転移した悪性葉状腫瘍の1例を経験した.
症例は38歳女性.1カ月前から急速増大する左乳房腫瘤を自覚,皮膚自壊部から出血し当院受診,緊急入院となった.針生検で葉状腫瘍が疑われ,左乳房切除・植皮術を施行.病理診断は悪性葉状腫瘍であった.術後1カ月で局所再発,多発肺転移出現.症状緩和目的に再発腫瘍切除術・植皮術を施行し術後経過良好であったが,術後10日目のCTで肺転移増大・胸壁再発・骨転移指摘された.初回手術3カ月後,下肢麻痺を主訴に受診,骨転移による脊髄圧迫を認めた.放射線照射およびステロイドパルスも効果なく,再発巣・転移巣ともに増大.初回手術から5カ月後に永眠された.
根治手術後短期間に再発をきたした悪性葉状腫瘍の1例を経験したので報告する.
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© 2014 日本臨床外科学会
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