日本臨床外科学会雑誌
Online ISSN : 1882-5133
Print ISSN : 1345-2843
ISSN-L : 1345-2843
症例
内視鏡的バルーン拡張術で治癒したY脚吻合部狭窄による輸入脚閉塞症の1例
豊川 貴弘六車 一哉田中 浩明久保 尚士大平 雅一平川 弘聖
著者情報
ジャーナル フリー

2014 年 75 巻 5 号 p. 1238-1243

詳細
抄録
症例は71歳の女性で,胃癌に対する開腹幽門側胃切除術,Roux-en-Y再建(Roux-en-Y脚は21mm径のCircular staplerを用いた端側吻合)の4カ月後に,腹痛・嘔気・食欲不振を主訴に来院した.腹部CTでRoux-Y脚吻合部のstaplerから十二指腸断端までの輸入脚が著明に拡張していたため,吻合部狭窄による輸入脚閉塞症と診断した.緊急の上部消化管内視鏡検査を施行したところ,門歯から60cmの空腸にpin holeの狭窄部位を認めた.バルーン拡張術を施行すると,輸入脚より大量の胆汁の流出を認めた.術後経過は良好で,術後第9病日に退院した.Roux-Y脚の吻合部狭窄による輸入脚閉塞症に対して,内視鏡的バルーン拡張術は非侵襲的で有用な治療法と考えられた.
著者関連情報
© 2014 日本臨床外科学会
前の記事 次の記事
feedback
Top