日本臨床外科学会雑誌
症例
コーラによる溶解療法が奏効した胃石イレウスの1例
宗岡 悠介長谷川 潤木戸 知紀内藤 哲也谷 達夫島影 尚弘
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キーワード: 胃石, イレウス, コーラ
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75 巻 (2014) 8 号 p. 2182-2187

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抄録

小腸内胃石と胃内の胃石に対し,コーラによる溶解療法が奏効した1例を報告する.症例は74歳の男性で,嘔気・嘔吐を主訴に当院を受診し,食餌性小腸イレウスの診断で入院した.イレウス管を留置したが改善せず,経過中のCTにて小腸内に嵌頓した胃石がイレウスの原因と考えられた.イレウス管よりコーラを注入し溶解療法を試みたところ,速やかに胃石が溶解・軟化し,イレウスが解除された.また,胃内に留まっている胃石に対してもコーラによる溶解と生検鉗子・スネアを用いた破砕を併用し,安全に治療しえた.これまで胃石イレウスに対する治療には,早期診断による外科手術が必要と考えられてきたが,コーラによる溶解療法が有効である可能性が示唆された.

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© 2014 日本臨床外科学会
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