日本臨床外科学会雑誌
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症例
腹腔内嚢胞と出生前診断され単孔式腹腔鏡補助下に切除した回腸重複症の1例
村瀬 成彦内田 広夫平松 聖史雨宮 剛関 崇新井 利幸
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2015 年 76 巻 3 号 p. 529-533

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抄録
症例は10カ月,女児.在胎30週より径50mmの腹腔内嚢胞を指摘されていた.在胎38週に自然分娩,出生後は特に腹部症状を認めなかった.腹部超音波検査では経時的に大きさが変化する移動性腫瘤を認め,壁は消化管様の5層構造を示していた.CT検査では左下腹部の内部に空気を含む径40mmの嚢胞性腫瘤を認めた.消化管重複症またはMeckel憩室と術前診断し,生後10カ月で単孔式腹腔鏡補助下摘出術を施行した.臍内に逆Y字の皮膚切開を行い開腹しmulti-channel portを装着した.腹腔内を検索すると回腸に5cm大の腫瘤を認め,腫瘤を臍部創から体外に脱転し隣接腸管を含めて切除し回腸端々吻合を行った.腫瘤は回腸と腸間膜側で交通し,共通の腸間膜に支配されている回腸重複症であった.内腔は異所性胃粘膜で覆われていた.術後経過は順調で術後7日目に退院となった.
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© 2015 日本臨床外科学会
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