日本臨床外科学会雑誌
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症例
腐食性食道炎の3例
松村 英樹田村 孝史久倉 勝治寺島 秀夫大河内 信弘
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2015 年 76 巻 4 号 p. 714-719

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抄録
症例1は58歳,女性.苛性ソーダを服用した後に,咽頭の完全閉鎖が形成された.食道の炎症は強く,胃は鉛管状に変形していたため,服用から4カ月後に,下咽頭喉頭頸部食道摘出・咽頭回腸吻合術を施行した.症例2は24歳,女性.苛性ソーダを服用した後に,内視鏡拡張術抵抗性の食道狭窄が形成された.胸部食道周囲の炎症は軽度であり,頸部食道は炎症を認めなかったため,服用から1年3カ月後に右開胸食道亜全摘・胃管再建術を施行した.症例3は63歳,男性.アルカリ洗剤を服用した後に,喉頭蓋の癒着・食道狭窄が形成された.食道周囲の炎症は軽度であったため,服用から5年後に下咽頭喉頭摘出・非開胸食道抜去・咽頭胃管吻合術を施行した.手術までの時期の異なる腐食性食道炎3例を経験し,いずれも良好な経過を得たので報告する.
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© 2015 日本臨床外科学会
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