日本臨床外科学会雑誌
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症例
腹腔鏡下手術を行った完全内臓逆位症を伴う胆石症併発胃癌の1例
岡田 治彦佐藤 雅彦山田 正樹石戸 保典齋藤 徹也根上 直樹
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2015 年 76 巻 5 号 p. 1031-1035

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抄録

患者は74歳,女性.空腹時の心窩部の不快感を主訴に,上部消化管内視鏡検査にて胃癌を指摘された.34歳時に子宮筋腫に対し手術歴があり,その際に完全内臓逆位(situs inversus totalis:SIT)を指摘されていた.術前の検査で胆石症も指摘された.本症例に対し腹腔鏡下幽門側胃切除術,D1+郭清,Roux-en-Y再建,腹腔鏡下胆摘術を施行した.SITには血管の走行異常の合併が多いため手術の際には注意が必要であるとされるが,術前の3D-CT angiographyによるシミュレーションをもとに,腹腔鏡下に安全に手術を施行することが可能であった.

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© 2015 日本臨床外科学会
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