栗原市立栗原中央病院外科
2015 年 76 巻 5 号 p. 1196-1200
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症例は75歳,女性.腹痛と発熱を発症し,CTにて上行結腸の壁肥厚と腸間膜の石灰化を認めた.保存的治療にて軽快退院後も7年間にわたり再燃を繰り返した.腸間膜の石灰化は継時的に増加傾向を認め腸間膜静脈硬化症と診断したが,穿孔性腹膜炎を発症し手術となった.近年,腸間膜静脈硬化症の発症原因として漢方薬の関与を指摘する報告が多数あり,本例でも初回発症2年前から漢方薬を継続服用しており,発症原因の可能性があると考えられた.
日本臨床外科学会雑誌
日本臨床外科医会雑誌
日本臨床外科医学会雑誌
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