日本臨床外科学会雑誌
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症例
腹腔鏡下修復術を施行した腹膜透析患者における鼠径ヘルニアの1例
田中 涼太亀谷 直樹加藤 幸裕中澤 一憲妙中 直之
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2015 年 76 巻 5 号 p. 1211-1214

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抄録
症例は70歳の男性.慢性腎不全に対して約4年前に腹膜透析を導入され,以降,安定して腹膜透析を施行されていた.透析灌流液の注入時に左鼠径部の膨隆が出現するようになった.超音波検査と腹部CT検査での精査にて鼠径ヘルニアと診断され,手術加療目的で当科紹介となった.手術方法について説明したところ,腹腔鏡下手術を希望されたため,腹腔鏡操作を施行できない場合は前方アプローチに変更することなどを含めた十分なインフォームドコンセントを行い,腹腔鏡下鼠径ヘルニア修復術を施行した.全身麻酔下,3portsで腹腔鏡操作を開始し,腹膜の肥厚や高度な癒着などは認めず,術中・術後とも合併症なく安全に型通りに手術を施行できた.また,術後早期に腹膜透析を再開し,術後2日目に退院とした.その後,約1年後の腹部CT検査では再発はみられていない.
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© 2015 日本臨床外科学会
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