日本臨床外科学会雑誌
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症例
腹腔鏡手術を施行した腹壁瘢痕ヘルニア・傍ストーマヘルニア併存の1例
筋師 健白畑 敦高坂 佳宏鈴木 哲太郎松本 匡史石田 康男
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2015 年 76 巻 7 号 p. 1796-1800

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抄録
症例は79歳,女性.18年前に直腸癌に対して腹会陰式直腸切断術を施行され,術後経過中に腹壁瘢痕ヘルニアおよび傍ストーマヘルニアを認めていた.2014年5月に突然の腹痛が出現したため救急外来を受診した.腹部造影CT検査では腹部正中に腹壁瘢痕ヘルニアを認め,脱出腸管が軽度に肥厚していた.また,ストーマ近傍にも腸管の脱出を認めており,ヘルニア嵌頓と診断した.用手的還納が可能であり,腸管の虚血性変化を認めなかったため,後日,ヘルニア修復術を施行した.腹腔鏡下手術を施行し,両ヘルニアに対してParietexTM Optimized Composite Meshを用いて同時修復を行った.術後再発は認めていない.
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© 2015 日本臨床外科学会
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