日本臨床外科学会雑誌
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症例
デノスマブ投与でも高Ca血症が継続した甲状腺内完全埋没型副甲状腺腫の1例
藤井 清香椎木 滋雄田上 貴之荒瀬 光一渡邉 哲也元井 信
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2015 年 76 巻 8 号 p. 1837-1841

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抄録
副甲状腺はしばしば異所性に存在することが知られているが,甲状腺内に存在することは比較的稀である.今回,超音波検査・99mTc-MIBIシンチグラムを併用することにより,甲状腺内副甲状腺腫と診断し,腫瘤摘出術を行った原発性副甲状腺機能亢進症例を経験した.症例は70歳の女性.骨粗鬆症の治療としてビスホスホネート製剤の内服が行われていたが,デノスマブ投与に変更となった.その後の血液検査にて高Ca血症を認めたため,精査したところ,intact-PTH高値であり,副甲状腺機能亢進症が疑われた.超音波検査では甲状腺右葉内に副甲状腺を疑う低エコー腫瘤を認め,99mTc-MIBIシンチグラムでは甲状腺右葉に一致した集積を認めた.甲状腺内完全埋没型副甲状腺腫と診断し,甲状腺より腫瘤を摘出したところ,術後速やかにCaとintact PTHが低下した.病理学的診断は副甲状腺腫であった.
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© 2015 日本臨床外科学会
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