日本臨床外科学会雑誌
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症例
腹腔鏡下sandwich法にて修復を行った傍ストーマヘルニアの1例
林 憲吾小竹 優範羽田 匡宏加藤 洋介平沼 知加志原 拓央
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2015 年 76 巻 8 号 p. 2057-2060

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抄録

今回われわれは,傍ストーマヘルニアに対しsandwich法にて腹腔鏡下に修復術を行い良好な結果を得たので報告する.症例は71歳の女性.多発肝転移を伴うS状結腸癌に対しHartmann手術を施行したが,術後1年5カ月より傍ストーマヘルニアを認めた.腹痛等の症状増悪を認め,また肝転移は化学療法で制御されていたため手術の方針とした.ポートは右側腹部・右上腹部・右下腹部に留置し,腹腔内を観察するとヘルニア門は約8cmであった.ヘルニア門を縫縮した後keyhole法,さらにSugarbaker法にて修復を行った.術後経過は良好で早期に化学療法を再開でき,ヘルニアの再発も認めていない.腹腔鏡下手術は低侵襲で感染のリスクやストーマ管理の変更点が少なく,優れた治療法であると考えられた.

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© 2015 日本臨床外科学会
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