日本臨床外科学会雑誌
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症例
TAPP法にて修復した鼠径部膀胱ヘルニアの1例
岡崎 靖史大島 郁也篠藤 浩一堀部 大輔花岡 俊晴尾崎 正彦
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2015 年 76 巻 8 号 p. 2077-2080

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抄録
症例は67歳,男性.20年前に両側鼠径ヘルニアにて手術を行った既往がある.両側鼠径部の膨隆と頻尿が出現し,近医より紹介受診となった.腹部CT検査では両側鼠径部に軟部陰影腫瘤を認め,右側のヘルニア内容は膀胱の一部であることが判明した.膀胱ヘルニアを伴った両側再発鼠径ヘルニアの診断にてTAPP(transabdominal prepreritoneal repair)法による根治手術を施行した.術後の経過は良好であり,翌日退院となった.膀胱ヘルニアの診断にはCT検査が有用と考えられ,術中膀胱損傷を防ぐためには特に術前診断が重要と思われた.今回われわれは,TAPP法にて修復しえた鼠径部膀胱ヘルニアの1例を経験したので,若干の文献的考察を加え報告する.
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© 2015 日本臨床外科学会
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