日本臨床外科学会雑誌
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症例
腹腔鏡下修復術を行った巨大鼠径ヘルニアの1例
籾山 正人水谷 文俊山本 竜義青山 吉位長谷川 洋山本 英夫
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2015 年 76 巻 8 号 p. 2072-2076

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抄録
症例は73歳,男性.身長159cm,体重84kg,BMI 32.2.生来,右鼠径部の膨隆を認め55歳までは還納可能であったが,以後は還納できなくなった.
来院時,膨隆は小児頭大で立位で陰嚢の先端は膝に達した.CTではヘルニア内容はS状結腸と大網でヘルニア門は約50mmであった.嵌頓症状は認めず待機的手術でヘルニア修復術を行った.術前の下剤でヘルニア内容と腹腔内容積の減量を行った.術式は腹腔鏡下鼠径ヘルニア修復術(trans abdominal preperitoneal repair,以下TAPP)を行い,メッシュはventralight ST,固定にはsorbafixを使用した.医学中央雑誌で巨大鼠径ヘルニアに対してTAPPを行った報告は今のところ認めない.巨大ヘルニアの治療に関して注意すべき以下の3点,還納の方法,メッシュの選択,腹部コンパートメント症候群について文献的考察を加えて報告する.
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© 2015 日本臨床外科学会
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