日本臨床外科学会雑誌
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症例
S状結腸憩室穿通に起因した壊死性筋膜炎の1例
小林 大悟野村 尚弘田邊 裕柴田 有宏高瀬 恒信矢口 豊久
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2016 年 77 巻 12 号 p. 3000-3005

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抄録
症例は63歳,男性.未治療の糖尿病あり.腹痛を主訴に近医を受診,腹壁の蜂窩織炎の診断で入院するも症状増悪し,当院へ転院搬送.心窩部皮膚は一部壊死,体幹左側に広範に握雪感と圧痛を認めたが腹膜刺激症状は認めなかった.採血にて炎症反応は上昇,造影CTでは左頸部から左側腹部,背部にかけて広範に皮下気腫を認めた.臍左側では気腫が腹壁全層に至っていたが,腹腔内には遊離ガス像や腹水は認めなかった.以上より壊死性筋膜炎と診断し,腹壁のデブリードマンを行った.臍左側に至ると便汁が排出,開腹するとS状結腸が腹壁へ穿通していた.S状結腸憩室穿通による壊死性筋膜炎と診断し,S状結腸切除および人工肛門造設術を施行した.今回,S状結腸憩室穿通に起因した壊死性筋膜炎の1例を経験したので報告する.
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© 2016 日本臨床外科学会
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