日本臨床外科学会雑誌
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症例
腹腔鏡下に切除した虫垂真性憩室炎の1例
宮城 良浩堤 綾乃堤 真吾赤松 道成比嘉 宇郎照屋 淳
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2016 年 77 巻 4 号 p. 853-857

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抄録
患者は54歳,男性.右下腹部痛を主訴に当院を受診.腹部CT検査で虫垂に周囲脂肪織濃度の上昇を伴う多発憩室を認め,虫垂憩室炎と診断し,腹腔鏡下虫垂切除術を施行した.病理組織学的検査では虫垂には菲薄化した筋層を伴った真性憩室が多数存在し,そのうちの一つに炎症を認めて虫垂真性憩室炎と診断した.虫垂憩室炎の診断は困難であり,大部分は急性虫垂炎と診断して手術される.また,虫垂憩室のほとんどは仮性憩室であり,虫垂真性憩室は非常に稀である.今回われわれは,腹部CT検査で術前に診断しえた虫垂憩室炎の1例を経験したので,文献的考察を加えて報告する.
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© 2016 日本臨床外科学会
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