日本臨床外科学会雑誌
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臨床経験
3Dメッシュを表裏反転して用いる腹腔鏡下閉鎖孔ヘルニア修復術
笹 聡一郎山井 礼道大西 一久谷田 信行藤島 則明浜口 伸正
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2016 年 77 巻 8 号 p. 1881-1885

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抄録
閉鎖孔ヘルニアの治療は膀胱や子宮でのヘルニア門の被覆や人工膜材でのヘルニア門の被覆が報告されている.しかし,再発の報告も散見され,確立した治療方法はない.当施設では鼠径ヘルニアに対する第一選択術式としてTAPPを行っており,閉鎖孔ヘルニアも腹腔鏡下での修復を第一選択としている.腹腔鏡下での修復を行った6例に対し,3D MAXTMLightMesh(以下3Dメッシュ)を表裏反転してヘルニア門を修復した.骨盤3D-CTを用いて閉鎖筋膜面とHesselbach三角がCooper靱帯においてなす角度を計測したところ,約160°で,3Dメッシュ長軸での弯曲を計測したところ,ほぼ同角度であり,表裏反転することによって解剖学的に自然な形で閉鎖孔ヘルニア門を被覆できた.また,メッシュの形状が保持されることから最小限の固定でヘルニア門の被覆が可能であり,本疾患に対する手術として本法は非常に有用と思われた.
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© 2016 日本臨床外科学会
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