日本臨床外科学会雑誌
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症例
超低用量ethinyl estradiolが奏効した閉経後ホルモン感受性乳癌の1例
吉澤 隆裕竹田 哲菅谷 慎祐牧野 安良能花村 徹小山 洋
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2016 年 77 巻 9 号 p. 2165-2169

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抄録
症例は76歳,女性.乳癌術後15年で癌性胸膜炎,多発肝転移で再発した.内分泌療法,化学療法を順次施行されたが,病状は増悪し肝不全となった.Performance status(PS) 4であったが治療継続を希望されたため,副作用を回避すべくethinyl estradiol(EE2)0.5mg/日と超低用量で開始した.7日目より減黄,全身状態の改善が得られ,1カ月後の腫瘍マーカーは低下した.その後6カ月間PRが得られた.EE2は有害事象が比較的高頻度に報告されているが,本症例では有害事象は認めなかった.検索しえた限りではEE2 1.0mg/日以下の投与が有効であったとする報告はなく,今回,示唆に富む症例と考えられたため報告する.
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© 2016 日本臨床外科学会
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