日本臨床外科学会雑誌
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症例
術前化学療法が奏効した痔瘻転移と肝転移を合併したS状結腸癌の1例
鶴田 祐介盛 真一郎馬場 研二喜多 芳昭迫田 雅彦夏越 祥次
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2017 年 78 巻 1 号 p. 93-97

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抄録
59歳の男性.2015年2月,下血を主訴に前医を受診した.肛門6時方向の皮下腫瘤とS状結腸に2型病変を認め,それぞれ分化型腺癌であった.さらに肝S2,S4,S5に転移性肝癌の所見を認め,S状結腸癌,Type2,cT4a(SE),cN0,cH1,cP0,cM1(転移性痔瘻癌),cStage IVと診断した.化学療法を先行する方針とし,SOX+Bevacizumab療法を6コース施行した.原発巣・肝転移巣の縮小,さらに転移性痔瘻癌の消失を認め,腹腔鏡補助下Mile's手術を施行後,二期的に開腹肝外側区域切除,肝S4,S5の部分切除術を行った.原発巣の組織学的評価はGrade1b,痔瘻および肝に関してはcomplete responseが得られた.転移性痔瘻癌および転移性肝癌を伴う大腸癌に対するSOX+Bevacizumab療法による術前化学療法が著効した1例を経験したので報告する.
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© 2017 日本臨床外科学会
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