日本臨床外科学会雑誌
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症例
Cチューブ固定用のクリップと弾性糸を核とした総胆管結石の1例
上里 安範卸川 智文砂川 宏樹
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2017 年 78 巻 4 号 p. 820-824

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抄録
症例は79歳の男性で胃癌に対し胃亜全摘,Roux-en-Y吻合術の既往があった.胆嚢結石および総胆管結石に対する内視鏡的逆行性胆道造影(endoscopic retrograde cholangiography;以下ERC)が困難だったため,開腹下胆嚢摘出+総胆管切石+Cチューブ留置術を施行した.経過良好で術後8日目にCチューブを抜去し退院とした.5カ月後,発熱と上腹部痛で当院を受診され,CTで総胆管結石・胆管炎・膵炎を認めた.再度ERCを試みたがやはり困難であり,開腹下に総胆管切石術を施行した.下部総胆管に結石およびCチューブ固定用のクリップと弾性糸が確認でき,バスケット鉗子を用いて結石とともに摘出した.経過は良好であり術後10日目に退院とした.Cチューブ固定用のクリップと弾性糸を核とした総胆管結石に関する報告はほとんどなく稀な症例であると思われた.
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© 2017 日本臨床外科学会
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