日本臨床外科学会雑誌
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症例
保存的治療に抵抗性を示した成人肝鎌状間膜膿瘍の1例
前田 浩晶能勢 勝義森 啓太郎高野 義章
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2017 年 78 巻 6 号 p. 1359-1363

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抄録
症例は77歳,女性.上腹部痛を主訴に近医を受診.腹部CT検査にて肝円索の腫大を認め,精査加療目的に当院紹介入院となった.肝鎌状間膜膿瘍が疑われたが,急性腎不全および高度心機能障害を合併していたため,まずは抗生剤投与による保存的治療が開始された.しかし炎症は軽快せず,肝鎌状間膜の外科的切除を行い速やかに炎症は軽快した.肝鎌状間膜膿瘍は本邦では本症例も含め8例の報告がある,比較的稀な疾患である.抗生剤投与や経皮的ドレナージなども治療法の選択枝として挙げられるが,外科的切除が安全で確実な治療法であると考えられた.
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© 2017 日本臨床外科学会
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