日本臨床外科学会雑誌
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症例
ジェムシタビン+パクリタキセルが奏効した乳腺血管肉腫再発の1例
貫井 麻未上田 重人杉谷 郁子大崎 昭彦佐伯 俊昭長谷部 孝裕
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2018 年 79 巻 4 号 p. 687-691

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抄録
乳腺血管肉腫は稀な難治性疾患であるが,ジェムシタビン(GEM)+パクリタキセル(PTX)が奏効した症例を経験した.症例:29歳の女性,乳腺血管肉腫と診断.初期治療として胸筋合併乳房切除術+広背筋皮弁術+分層植皮術を施行した後,補助化学療法としてエピルビシン+シクロホスファミドおよびドセタキセルを逐次投与した.術後13カ月目で肺,肝,骨転移を認めた.一次治療としてGEM-PTXを開始した.20コース継続して治療効果は部分奏効であったが,治療開始後14カ月で肺転移の増大,新規病変を認め,病勢進行となった.二次治療,三次治療ともに効果なく術後2年8カ月で死亡した.再発・転移性血管肉腫に対してはアンスラサイクリン系やタキサン系抗がん剤による治療法が基軸となるが,既治療例に対しGEM+PTXは有効な選択肢となりうると考えられた.
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© 2018 日本臨床外科学会
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