日本臨床外科学会雑誌
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症例
抗EGFR抗体の再投与が五次治療で奏効した黄疸を伴う大腸癌肝転移の1例
吾妻 祐哉飯塚 彬光中村 俊介石山 聡治森 俊明横井 一樹
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キーワード: セツキシマブ, 黄疸, 肝転移
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2018 年 79 巻 4 号 p. 849-853

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抄録
症例は62歳,男性.S状結腸癌,多発肝転移.KRAS は野生型.化学療法としてPmab+FOLFOX療法,Bmab+FOLFIRI療法TAS-102,レゴラフェニブを使用したがすべて不応の判断.T-Bil16.3mg/dlであったがPS0かつ患者本人および妻より化学療法継続の強い意志が示されたため十分なICの上,Cmab単剤投与を開始.4コース施行したところでT-Bil2.1mg/dlと改善しS-1を併用.大きな副作用なく行えたため,SOX+Cmab療法へ移行した.Cmab16コース投与時にT-Bil 4.2mg/dlに増悪.CTで新規病変を認め,RAM+FOLFIRI療法へ変更した.初診から36カ月,Cmab投与開始から6カ月後に原病死した.抗EGFR抗体での治療歴があり,高度黄疸を伴っている症例に対しても五次治療としてCmab投与が有用である可能性が示された.
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© 2018 日本臨床外科学会
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