日本臨床外科学会雑誌
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症例
水疱性類天疱瘡に併発した低異型度虫垂粘液産生腫瘍の1例
堺 貴彬太田 勝也池永 雅一上田 正射遠藤 俊治山田 晃正
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2018 年 79 巻 7 号 p. 1474-1478

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抄録
症例は79歳,女性.水疱性類天疱瘡に対しプレドニン30mgを内服中にT-SPOT陽性であったため,結核の鑑別目的に胸腹部CTを施行したところ,回盲部に辺縁明瞭平滑な6cm大の低濃度腫瘤を認めた.腹部症状は無く,採血ではCEAが高値を示していた.虫垂粘液腫や虫垂癌を疑い,回盲部切除術(D2郭清)を行った.病理組織学検査所見は,上皮部分に低異型度の腫瘍性の高円柱状の上皮細胞が小乳頭状に嚢胞内腔に向かって突出していた.嚢胞壁は固有筋層が不明瞭になり,菲薄な線維性結合組織のみからなる部位が多く,低異型度虫垂粘液腫瘍と診断した.類天疱瘡に悪性腫瘍を合併することは多いが,虫垂原発腫瘍を合併した症例報告はない.今回,水疱性類天疱瘡の経過観察中に低異型度虫垂粘液腫瘍を併発した症例を経験したので,文献学的考察を加えて報告する.
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© 2018 日本臨床外科学会
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