日本臨床外科学会雑誌
Online ISSN : 1882-5133
Print ISSN : 1345-2843
ISSN-L : 1345-2843
症例
腹腔鏡下修復術を行った外傷性腹壁ヘルニアの1例
佐藤 宏彦石川 大地豊田 剛鷹村 和人三浦 連人
著者情報
ジャーナル フリー

2019 年 80 巻 10 号 p. 1882-1887

詳細
抄録

症例は84歳,男性.はしごより転落し,木の切り株で右側腹部を打撲した.その後,右側腹部の膨隆を主訴に同日受診した.右側腹部に打撲痕と径15cm大の膨隆を認めた.腹部CT検査で右側腹部に内外腹斜筋・腹横筋の断裂を認め,4×9cm長のヘルニア門で大網・横行結腸を内容物とする右側腹部腹壁ヘルニアを認めた.以上より外傷性腹壁ヘルニアの診断で嵌頓所見を認めず,腹腔内損傷が軽度であったため,待機手術の方針とした.手術は腹腔鏡下にヘルニア門を同定し,intraperitoneal onlay mesh(IPOM)法で修復した.術後経過良好にて第10病日に退院した.術後6カ月の現在,再発を認めていない.外傷性腹壁ヘルニアに対する腹腔鏡下修復術の報告は10例と少ない.今回,われわれは腹腔鏡下腹壁ヘルニア修復術を施行した外傷性腹壁ヘルニアの1例を経験したので報告する.

著者関連情報
© 2019 日本臨床外科学会
前の記事 次の記事
feedback
Top