日本臨床外科学会雑誌
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症例
腹腔鏡下鼠径ヘルニア修復術後の絞扼性腸閉塞の1例
安 英男間中 大池田 有紀大田 多加乃西川 泰代川口 清貴
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2019 年 80 巻 5 号 p. 1013-1017

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抄録

症例は80歳,男性.2017年3月に左鼠径ヘルニア(日本ヘルニア学会分類 ヘルニア分類:I-2)に対して腹腔鏡下鼠径ヘルニア修復術(transabdominal preperitoneal inguinal hernia repair;以下,TAPP)を施行した.2018年8月に腹痛を主訴に受診.CT画像よりTAPPでの腹膜閉鎖部への癒着による絞扼性腸閉塞と診断し,緊急で開腹手術を施行した.手術所見では腹腔内の癒着は1箇所しかなく,腹膜閉鎖部とS状結腸の結腸垂との癒着が原因となって発症した絞扼性腸閉塞であった.小腸切除ならびに癒着剥離を施行し,癒着剥離部と創直下に癒着防止剤を留置して手術を終了した.TAPP施行時に腹膜閉鎖部の癒着防止を心掛けることが必要と考えられた.

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© 2019 日本臨床外科学会
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