2019 年 80 巻 6 号 p. 1120-1124
症例は66歳の男性.心窩部不快感を主訴に近医を受診.腹部エコーで右下腹部に腫瘤を認め,当院受診となった.腹部CTで胃体上部と右下腹部にそれぞれ長径4cmほどの腫瘤を認めたため,上部消化管内視鏡検査を施行したところ,胃体上部大弯に粘膜下腫瘍を認めた.EUS-FNABの結果,胃GISTと診断され腹腔鏡下切除の方針となった.右下腹部の腫瘤については小腸GISTが疑われたが,確定診断には至らなかったため,診断的治療も兼ねて手術を施行した.2つの腫瘍とも腹腔鏡下に切除でき,病理診断の結果,胃と回腸の重複GISTと診断された.