日本臨床外科学会雑誌
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症例
腹腔鏡下に切除した腸間膜原発神経内分泌腫瘍の1例
辻 顕富安 真二朗蔵元 一崇飯坂 正義猪股 裕紀洋馬場 秀夫
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2019 年 80 巻 6 号 p. 1152-1157

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抄録

症例は56歳,女性.検診の腹部超音波検査で膵腫瘍性病変を指摘された.膵体部下極 に17mm大の低エコー腫瘤を認め,膵実質と広範に接していた.造影CTで腸管壁,膵実質に接する多血性腫瘍として認め,腸間膜由来消化管間質腫瘍,あるいは膵外性の神経内分泌腫瘍(neuroendocrine tumor,以下NET)が疑われた.腹腔鏡下腫瘍摘出術を施行(手術時間174分,出血量10mL).腫瘍はTreitz靱帯部に近接し,膵実質とは連続性を認めず.摘出標本は周囲に膵組織などを欠き,腸間膜由来と推察された.病理組織学的にはリボン状の増生パターンを示し,類円形核を有する腫瘍細胞を認めた.免疫染色にてクロモグラニンA・シナプトフィジン・CD56が陽性であり,MIB-1 index 8.4%とNET G2に矛盾しない結果となった.腸間膜由来NETは稀と言われ,中でも鏡視下切除を施行された例は少ないため,報告する.

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