日本臨床外科学会雑誌
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症例
胆嚢外瘻が有用であったBillroth II法再建後の胆石症の1例
森 至弘蓮池 康徳石川 彰浦野 尚美樋口 一郎
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2020 年 81 巻 3 号 p. 559-563

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抄録

症例は94歳,男性.胆嚢・総胆管の拡張を伴う胆嚢結石・総胆管結石を指摘され,当院に転院.閉塞性黄疸をきたしていたものの,広範囲胃切除,Billroth II法+Braun吻合再建後であり,通常の器材での内視鏡的処置が困難なため,まずPTGBDを試みた.しかし,チューブを留置できなかったため,小開腹下胆嚢外瘻造設術を施行した.黄疸が改善したため,待機的にシングルバルーン内視鏡による内視鏡的胆管結石除去術および腹腔鏡下胆嚢摘出術を施行した.

胆道ドレナージにおいて,第一選択は内視鏡的ドレナージであり,それが困難な場合は経皮経肝ドレナージが推奨され,外科的ドレナージが行われることはほとんどない.自験例のように,内視鏡的ドレナージおよび経皮経肝ドレナージがいずれも困難である場合に,胆嚢外瘻造設術が有効であることもあり,治療のオプションとして検討する価値がある術式と考えられた.

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