2021 年 82 巻 4 号 p. 773-777
症例は82歳の女性.進行S状結腸癌と早期直腸癌に対し腹腔鏡下Hartmann手術を施行し,人工肛門を造設した.C型肝硬変に伴う門脈圧亢進症のため,術後4カ月で人工肛門部にストーマ静脈瘤を生じた.たびたび出血を呈し,輸血を要する貧血を認める様になったため硬化療法を施行した.超音波ガイド下に静脈瘤を直接穿刺し,円筒状器具を用いた体壁圧迫とバルーンによる血流遮断を併用することで相応の止血効果が得られた.また,他疾患による死亡時に剖検が得られたので,病理学的所見とともに報告する.