日本臨床外科学会雑誌
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臨床経験
緩和目的の大腸ステント留置を行った大腸癌閉塞34例
山名 一平大石 純佐原 くるみ橋本 竜哉谷 博樹長谷川 傑
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2021 年 82 巻 6 号 p. 1057-1062

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抄録

方法:2014年1月から2021年1月までの期間で大腸癌閉塞に対し緩和目的で大腸ステント留置を行った34例を検討した.

結果:平均年齢は81.4(53~102)歳.患者の内訳は男性14例,女性20例.腫瘍部位は盲腸1例,上行結腸2例,横行結腸5例,下行結腸6例,S状結腸14例,Rs 4例,Ra 2例であった.ステント留置後に化学療法を施行したのは7例(20.6%)であった.ステント留置の手技的成功率は100%で,留置前後の大腸閉塞スコア(CROSS)は平均1.1±1.3から3.6±0.9に有意に改善していた.ステント関連合併症は,逸脱2例,穿孔2例,再閉塞6例であった.最長生存期間は614日で,生存期間の中央値は122日であった.

結論:大腸悪性狭窄に対し緩和目的で大腸ステントを留置することにより,有意にCROSSの改善を認めた.一方で,大腸ステント関連合併症も経験し術前に十分なインフォームドコンセントが必要と思われた.

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