2021 年 82 巻 9 号 p. 1636-1642
Mammary-type myofibroblastoma(MTMF)は比較的まれな間葉系良性腫瘍で,様々な部位での発生が報告されているが,今回,乳房発生のMTMF 3例を経験した.各症例の画像所見は様々な像を呈したが,全て良性パターンを示した.病理組織学的には,いずれも紡錘形細胞からなり,免疫染色でCD34,desmin陽性であることからMTMFと診断した.WHO分類の亜型では,2例がpalisading/Schwannian-like pattern,1例がfibrous/collagenized patternであった.MTMFは,亜型により紡錘形細胞と間質細胞の割合が大きく異なることから,画像上特徴的な所見がなく,画像所見のみでの診断は難しいことが示唆された.乳房良性腫瘤の鑑別疾患としてMTMFが挙げられるが,確定診断のためには免疫組織染色を含む的確な病理組織学的検査が重要であると考える.