日本臨床外科学会雑誌
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臨床経験
早期乳癌におけるセンチネルリンパ節生検の術中迅速診断省略
安藤 有佳里坂東 裕子寺崎 梓原 尚人
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2022 年 83 巻 2 号 p. 257-262

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抄録

目的:cT2N0以下,術前化学療法なし,乳房照射を伴う温存手術,標準的な術後薬物療法が可能な乳癌症例では,限定的なリンパ節転移陽性時に腋窩リンパ節郭清省略が可能とされる.当院では該当症例を対象に,センチネルリンパ節生検の術中迅速診断を省略している.今回,省略群と省略以前の比較群における手術時間や術後在院日数および再手術症例数の評価を行った.対象と方法:上記基準に該当し,2018年1月から2019年7月に術中迅速診断を省略した68例を省略群,2017年2月から2018年1月に術中迅速診断を実施した68例を比較群とし,比較検討した.結果:手術時間中央値は省略群65分(32-120分),比較群82分(35-146分)と有意差を認めた.術後在院日数は中央値2日で差はなかった.再手術症例は認めなかった.結語:術中迅速診断の省略により手術時間の短縮を認め,再手術を要する症例を認めなかった.

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