日本臨床外科学会雑誌
Online ISSN : 1882-5133
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綜説
我が国におけるAcute Care Surgeryの現状と今後の展望
坂本 義之袴田 健一
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2022 年 83 巻 4 号 p. 635-643

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抄録

Acute Care Surgery (ACS)は,外傷外科・内因性救急外科・外科的集中治療を三位一体として扱う新しい外科領域である.近年は術後合併症による重症例の患者管理を担うsurgical rescueが4本目の柱として加わり,欧米では外科医療の中でのACS役割が拡大している.本邦では2009年にACS研究会が立ち上がり,その後学会に発展し,ACSの認知度も徐々に高まってきている.さらに,ACSの初期治療,decision making,外科手技と全身管理が行える外科医を育成するACS認定外科医制度も発足し,我が国のACSの診療水準の向上が期待されている.一方で,施設背景の異なる外傷集約型施設および外科救急施設におけるACS外科医の育成のあり方など,我が国のACSが抱える課題も多い.複数の外科subspecialtyとの連携や,施設間連携による日本型ACSのあり方の模索が続けられている.

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