日本臨床外科学会雑誌
Online ISSN : 1882-5133
Print ISSN : 1345-2843
ISSN-L : 1345-2843
症例
TEP法が有用であった再発性腹膜外型鼠径部膀胱ヘルニアの1例
亀山 友恵矢作 雅史益田 悠貴武居 友子亀山 哲章秋山 芳伸
著者情報
キーワード: 膀胱ヘルニア, TEP法, 再発
ジャーナル フリー

2022 年 83 巻 8 号 p. 1539-1543

詳細
抄録

症例は52歳,男性.右鼠径ヘルニアに対して10年前にメッシュ修復術による手術歴があり,2週間前からの右鼠径部違和感を主訴に受診した.初診時,右鼠径部に臥位で容易に還納されるうずら卵大の膨隆を認めた.鼠径部除圧下腹臥位CTで下腹壁動静脈の内側より脱出する膀胱を認め,右鼠径部膀胱ヘルニアと診断した.再発症例のためTAPP(transabdominal preperitoneal approach)法を予定したが腹腔内にヘルニア門を同定できず,腹膜外型膀胱ヘルニアと術中診断し,速やかにTEP(totally extraperitoneal approach)法へ変更した.約1cmのヘルニア門を同定し,マージンを確保するようにメッシュを形成して留置し再発なく経過している.腹膜外型膀胱ヘルニアに対するTEP法はヘルニア門の同定が容易であり,膀胱損傷回避の観点からもより有用と考えられ報告する.

著者関連情報
© 2022 日本臨床外科学会
前の記事 次の記事
feedback
Top