2023 年 84 巻 6 号 p. 911-914
症例は82歳,男性.局所進行上行結腸癌cT4b(尿管,腸腰筋)N1bM0 cStage III c に対して回腸横行結腸吻合術を施行した.術後,全身化学療法としてCapeOX+bevacizumab療法を開始したが,効果判定はSDであった.Microsatellite instability-high(以下,MSI-H)であったため,pembrolizumabに変更した.6コース施行後,原発巣の縮小,尿管浸潤の消失を認めたため根治切除可能と判断し,結腸右半切除術,D3リンパ節郭清を施行した.組織学的には残存腫瘍細胞は認めず,病理学的にCRであった.手術後1年間,再発転移を認めず外来通院中である.