日本臨床外科学会雑誌
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症例
SOX+nivolumab療法により病理学的完全奏効が得られた胃癌の1例
上原 英雄坂口 善久楠本 哲也
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2024 年 85 巻 7 号 p. 892-897

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抄録

症例は59歳,男性.心窩部痛と嘔気を自覚し,近医を受診した.上部消化管内視鏡検査にて胃角上部~前庭部小彎に2型病変を認め,胃癌と診断され当科に紹介となった.腹部造影CTでは胃小彎~噴門周囲,腹腔動脈周囲に高度リンパ節転移を認め,局所進行切除不能胃癌と判断しS-1+oxaliplatin (SOX)+nivolumab療法による全身化学療法を導入した.4コース施行後の造影CTで,原発巣・リンパ節転移ともに縮小を認めて切除可能と判断され,conversion surgeryを行う方針とした.開腹胃全摘術(D2郭清)を行い,切除標本の組織学的効果判定は,Grade3,病理学的完全奏効(pCR)であった.切除不能胃癌に対してSOX+nivolumab療法が奏効しconversion surgeryにより根治切除でき,pCRが明らかとなった症例を経験したので,若干の文献的考察を加えて報告する.

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