日本臨床外科学会雑誌
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臨床経験
若年自然気胸手術での胸膜補強時にフィブリン糊を省略した症例の術後成績
荒木 邦夫小嶋 駿介
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2025 年 86 巻 3 号 p. 367-371

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抄録

目的:若年自然気胸手術での胸膜補強時にフィブリン糊使用を省略する際のわれわれの選択基準を示し,その治療成績を表すことで省略の適否を検証する.対象と方法:2017-2022年に行った29歳以下の自然気胸手術43側(男性37側,女性6側)を対象とし,ブラの範囲が肺尖2cm四方内に限局している症例にはブラ切除縁の胸膜補強にフィブリン糊は用いず被覆材のみとする基準を設定した.このフィブリン糊省略例の気胸再発率を示すとともに,再発した症例の再発原因を考察した.結果:上記で示した選択基準の下23側の症例でフィブリン糊を省略した結果,その術後気胸再発(率)は1側(4.3%)であった.再発した症例の保存手術動画を見直したところ,ブラ領域が設定した選択基準よりも実際はやや広いことが判明した.結論:若年者自然気胸手術では症例に応じてフィブリン糊省略が許容されうると考えるが,その際はブラが限局しているかどうか術中の見極めが重要である.

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