抄録
皮膚刺激に対する脳の応答性をfMRI研究の立場から検討した。 まず、 fMRIの原理、 実際の方法について、 方法から生じる短所について、 さらには脳賦活課題の提示方法と課題提示に結びついた解析方法の特徴について紹介した。 また、 個体の解析とグループ解析の方法について計算のfMRIを例に詳説した。 実際の例として鍼通電刺激や温熱刺激のfMRIの検討から、 鍼灸刺激が通常の皮膚刺激と異なって、 痛みの処理系に類似した処理が行われていることを提示した。 さらには、 fMRIで検討された鍼灸の研究成果が著明雑誌に掲載され、 その後取り下げられた経緯について述べた。 最後に最近のトピックスとして、 脳賦活課題が提示されない場合のfMRIについてNIHの例を元に安静時や睡眠時の状態について紹介した。 この方法は、 鍼灸施術が施術した後にも効果を有することについて、 今後、 新しい観点から検討できる可能性について説明した。