全日本鍼灸学会雑誌
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国際学術交流
2019年 第40回中国鍼灸学会 武漢大会における国際学術交流
松峰 理真
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2019 年 69 巻 4 号 p. 282-286

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抄録

第40回中国鍼灸学会が2019年8月16日 (金) ~18日 (日) の3日間にわたり中国の湖北省武漢市にて開催された。 本大会は2年に一度中国各地で開催されており、 2,000人を超える参加者が集まった。 世界鍼灸学会連合会 (WFAS) が一部協賛をして、 8月16日 (金) に 「“一帯一路”国際特色新法培州班」 として、 世界各国の鍼灸情勢および実技を披露するAcupuncture pre-training seminarが行われた。 それに伴い、 WFASにより世界6カ国 (中国、 アメリカ、 韓国、 オランダ、 イラン、 日本) から代表者が招聘された。 今回のテーマは各国の鍼灸の特徴であったので、 「日本鍼灸の特徴」 として、 日本鍼灸の歴史から現代までに至る変革と切診のうち脈診、 腹診と背候診について紹介した。 日本特有の背景が影響しているため、 切診は日本鍼灸の特徴であると考えたからである。 実技供覧においては、 近年注目の 「美容鍼灸」 を 「経絡治療」 をベースにした全身への施術と顔面部の刺鍼を融合した術式を用いて披露した。 さらに、 8月17日 (土) には、 中国エビデンス皮内針学会の依頼による 「現代日本鍼灸の臨床応用」 として、 日本美容鍼灸の講演と実技を披露したのでここに報告する。

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