WHOが2001年に採択したICF(国際生活機能分類)はICIDH(国際障害分類)が発展したもので、1. 心身機能・構造、2. 活動、3. 参加のレベルを統合的に用い、生きることの全体像について、できるというプラス面から捉えるモデルである。一方、2019年5月のWHO総会で、30年ぶりの改訂となるICD-11が採択され、はじめて伝統医学の疾病分類が導入された。また、第V章 生活機能評価に関する補助セクションも新たに設けられ、ICDとICFの利活用の推進が期待されている。2021年2月20日に厚生労働省の主催によるシンポジウムが、オンライン形式で催されたので、報告する。