2024 年 74 巻 4 号 p. 245-249
学習者が努力しているにも関わらず成果が出ない時、 その背景には多様な要因の影響が考えられる。 今回はこのうち、 「学習法が分からない」 場合と、 「得意・不得意のばらつきが大きい」 場合に焦点を当てる。 学習については、 認知心理学の 「多重貯蔵モデル」 のプロセスを元に、 「注意」 「短期記憶」 「符号化」 「長期記憶」 に関する理論を紹介する。 また得意・不得意のばらつきについては、 発達障害の 「感覚の偏り」 「想像すること・情報統合・注意配分の苦手さ」 「ワーキングメモリの弱さ」 「衝動性」 といった神経発達的特徴に注目する。 本稿ではこれらと 「メタ認知」 の観点から、 学習の成果が出づらい理由と対策を検討する。