2025 年 75 巻 1 号 p. 13-20
鍼灸は日本での診療ガイドラインで推奨されつつあり、 副作用が少なく、 原因不明または明確かつ薬物では治療が難しい症状を緩和できる。 さらに、 一部の漢方薬の効果再現や漢方の 「証」 の重症度の軽減により漢方薬診療の治療限界を克服できる。 また鍼灸はナラティブの側面が強く、 検査異常がなくとも詳細な生活歴や診察 (舌、 脈、 顔色、 経穴など) が診断や治療に直結する。 近年、 関節リウマチ (RA) は生物学的製剤により、 80%が良好にコントロールされているが、 一部は症状が残存する。 鍼灸での睡眠状態や喫煙習慣などへのアプローチを介した症状緩和も手段となる。 今後、 鍼灸のさらなる医療への活用、 早期の慢性疼痛治療などへの研究が望まれる。