2024年末の時点で鍼灸の推奨度が掲載されている国内の診療ガイドラインは少なくとも19ある。 そこには合計28の推奨が記載されており、 うち18は肯定的な推奨となっている。 特に2020年頃から鍼灸に肯定的な推奨の割合が増加している。 診療ガイドラインを提示することによって鍼灸に関するエビデンスの専門的な説明を省略できるかもしれないが、 中には過小評価、 過大評価、 矛盾、 あるいは誤情報を含む診療ガイドラインも存在する。 鍼灸の臨床試験で得られるエビデンスには独特の事情があるため、 鍼灸に関する推奨作成には鍼灸の専門家が参画することが望ましい。 診療ガイドラインは社会に対して強い影響力を持っているため、 鍼灸に関する記載内容の正確性や適切性について、 鍼灸専門の組織や個人が定期的にチェックし、 適宜指摘し修正を求めていく姿勢が重要である。